
目次
二人で静かに暮らすはずだったのにーー
カピー老後はどうする?



二人で静かに暮らそう



子どもはいらないよね



うん、無理しなくていい
それが、私たち年の差夫婦の共通認識だった。
理由は簡単。



子ども時代、あんまりいい思い出なかったし



正直、また同じこと繰り返したくないよね
妙に現実的で、妙に納得していた。
本棚の未来予想図はこうだ。
「老後のお金」
「健康寿命」
「膝にやさしい生活」
「終活のススメ」
完璧。隙なし。
――だったはずなのに。



……え?



……今、なんて?



来た、って?
人生、急にハンドル切ってくる。 娘が生まれた瞬間、
私たちは顔を見合わせて、ほぼ同時に言った。



……生まれてくれて、ありがとう



……生まれてくれて、ありがとう
用意してたセリフ?
感動的なやつ?
一切なし。
でも、それだけは自然に出た。
帰宅後。
本棚の前で立ち尽くす旦那。



……老後の本、どかす?



うん。今はこれ



“はじめての育児”……字、小さくない?
老眼、即ダメージ。



子ども苦手なのは変わらないよね?



変わらない



でも、つーちゃんは?



別。完全に別枠
おかしい。
論理が破綻してる。
でも、二人とも真顔。



今の見た?



見た



何もしてないのに可愛いんだけど



呼吸してるだけで加点されるの、ずるい
老後は静かにコーヒー飲む予定だった。
現実は、



うんち出た?



色どう?



回数メモった?



人生、ジャンル変わりすぎじゃない?



でもさ



うん?



悪くないよね
計画は全部崩れた。
でもその代わり、毎日増える。
「今日もありがとう」って言葉が。
老後計画は、育児書にすり替わった。
でも今のところ、幸せ。
異次元の子育てが始まった経緯。知りたい?
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