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病院の怖い話実話だよ～
カピー四ヶ月の入院なんて、ちょっと長めの旅行よね
おっとりカピーはそう思っていた。だが現実は、昼夜問わず響く悲鳴とうめき声。隣のベッドのうめき声が止まらない。
カピーねぇレッサー…これ、幽霊より怖いんだけど
レッサーうん、確かに。幽霊は夜しか出ないけど、ここは二十四時間営業だからな
カピー営業て…
カピーのメンタルはあっという間にダークモードに突入。
カピーもう無理…このまま私も『なかなか生まれない』組に入るのかな
レッサー待て待て、そういう不安定な言葉やめよう。医者に確認する
レッサーは完璧主義ゆえ、納得するまでスタッフに質問攻め。
レッサーそれはどういう意味ですか？つまり、リスクは？確率は？データは？
医者……あの、ご主人、説明はさっきもしましたけど
レッサーいや、納得できるまで聞かせてください！
妻は隣で小声でつぶやく。
カピー……話が長い
恐怖と苛立ちが入り混じる病室。
カピーねぇレッサー、私、入院よりあなたの質問攻めでメンタル削られてる気がする
レッサーは？君のためを思ってるのに
カピーわかってるけどさ…もう笑うしかないじゃん
そして二人は、うめき声響く病棟でクスクス笑った。
悪夢のような入院生活は、夫婦のブラックな笑いでかろうじて支えられていた。
旦那、納得いかないと気が済まない。
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