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おっとりして見える妻も、切迫早産での入院で大部屋はストレスがかかる
カピーが切迫早産で入院したのは、4人部屋。節約のため個室は諦めたけれど、そこはまさにホラー映画の現場だった。
「ギャー!」
「シクシク…」
「点滴が痛い!」
昼夜問わず響く叫び声に、心が休まらない。
一見おっとりして見えるカピーも、心の声は毒舌だ。

これじゃ安静どころか安眠できないわ…。入院セットに耳栓は必須アイテムね
そんなカピーの本音に、しっかり者に見えるレッサーは青ざめる。



オレなら3日どころか1日で心折れる…
でも辛いのは本当に辛い。同じ部屋の妊婦さんは点滴の針が何度も失敗して腕はアザだらけ、先の見えない入院生活に涙がこぼれる。カピーは枕を濡らしながらつぶやいた。



赤ちゃん、元気に生まれてきてね。それだけでいいの
そんな夜、レッサーがお見舞いに来て小声で言った。



なあカピー、病室の声ってBGMにしてみたらどう?“叫びのシンフォニー”とか



何よそれ! タイトルがホラーすぎるわ!
二人で顔を見合わせ、思わず吹き出した。
涙と笑いが入り混じる日々。決して楽ではないけれど、こうして夫婦で冗談を言い合えるから、なんとか乗り越えていける。闘病の中の小さな笑いは、何よりも強い薬だった。
幽霊じゃない、入院生活のコワい話。
カピー&レッサー



もう笑うしかない!【切迫早産4ヶ月入院ブログ】 | カピー&レッサー 病院の怖い話実話だよ~ 四ヶ月の入院なんて、ちょっと長めの旅行よね おっとりカピーはそう思っていた。だが現実は、昼夜問わず響く悲鳴とうめき声。隣のベッドのうめき声…
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