
目次
彼は、友人ミーノの体験談を静かに語り始める。
これは、ある会社で実際に起きている“日常”の記録である。
語り手は、ひとりの男。
彼は、友人ミーノの体験談を静かに語り始める。
レッサーミーノの職場な、ちょっと特殊やねん
だがその“特殊”は、決して珍しいものではない。 上司は言う。
これ、明日までやっといて
その直後、彼は定時で帰宅する。
残されたのは、指示だけと、終わらない仕事。
——責任は、移動する。
別の場面。
なんでできてないんだ?
強い口調。
だが数分後、同じ人物は笑いながら雑談に加わる。
——感情は、安定しない。
さらに別の場所では、こんな会話が繰り返される。
それは違う
それ間違ってる
否定はされる。
だが、代案は提示されない。
——指摘はあっても、改善はない。
ミーノは、それらをすべて見ている。
反応はしない。
感情も動かさない。
ただ、受け流す。
「関わったら負けや」
彼はそう言ったという。
この環境において、
正しさや努力は、必ずしも報われない。
むしろ——
抱えた者から、消耗していく。
ミーノは学んだ。
深く考えない。
背負わない。
期待しない。
それが、生き残るための最適解だと。
語り手は、少しだけ間を置く。



なんかさ、普通に働いてるだけやのに
言葉を選ぶように続ける。



試されてる感じするねん
何を守るか。
どこまで関わるか。
その選択を、日々迫られる。
これは特別な話ではない。
多くの職場で、
名前を変えながら繰り返されている現実である。
そして今日もまた——
誰かが黙って引き受け、
誰かが何もなかったように帰っていく。
静かで、確実な消耗。
それが、この“日常”の正体である。
職場の人間図鑑1
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